第6節 サンフレッチェ広島 対 ガンバ大阪 データ分析

ガンバ大阪

紫紺の波状攻撃、遂に堅守を打ち破る

1. 堅守を切り裂いた紫紺の波

サンフレッチェ広島がガンバ大阪を2-0で下したこの試合 。新井直人選手(41分)と中村草太選手(68分)のゴールによって、広島が圧倒的な攻撃の結末を手にしました 。一見するとスコア通りの完勝ですが、その裏には「データの暴力」とも言える徹底した戦術プランが隠されています。

2. 90分間の「ハーフコートゲーム」

スタッツが示すのは、広島による一方的な主導権です

  • ペナルティエリア内シュート数: 広島はガンバ大阪の3倍にあたる15本を放ちました 。
  • 決定機の阻止: 広島はガンバ大阪に「ビッグチャンス」を一度も許しませんでした 。 常に相手ゴール付近でプレーし続けることで、終盤の連続得点を「必然」のものへと変えたのです 。

3. 物理的支配の証明:デュエル勝率61%

広島が押し込み続けられた最大の要因は、球際の強さにあります

  • デュエル勝率: 広島は61%を記録し、ガンバ大阪を圧倒しました 。
    ACLEのデータに比べると圧倒的に向上しているのがわかりますね!!
  • アタッキングサード侵入: 広島の65回に対し、ガンバ大阪は48回に留まりました 。 この物理的な優位性が、即時奪回と波状攻撃の強固な土台となりました 。

4. サイドからの「過負荷(オーバーロード)」

広島の攻撃はサイド、特にクロス供給に特化していました

  • クロス総数: 広島は34本ものクロスを供給 。
  • ロングボール成功率: 一方のガンバ大阪は25%に沈み、攻撃の起点すら作れませんでした 。 新井直人選手一人で20本のクロスを放つなど、外側から執拗にガンバ大阪の組織を揺さぶり続けました 。

5. 「48回」のクリアが語る防戦一方の現実

ガンバ大阪の守備陣がいかに過酷な状況だったかは、この数値が物語っています 。

  • ガンバ大阪のクリア数: 異常とも言える「48回」を記録 。
  • 広島のインターセプト: 12回を記録し、相手が整う前にボールを刈り取りました 。 ガンバ大阪はただ大きく蹴り出すことしかできず、広島はそれを即座に拾って二次・三次攻撃へ繋げるループを形成していました 。

6. 静寂の大迫と、悲劇の東口

両守護神のスタッツには、試合展開のコントラストが鮮明に表れています

  • 大迫敬介(広島): 被枠内シュートわずか2本で、平穏な90分を過ごしました 。
  • 東口順昭(ガンバ大阪): 驚異的なクリアの壁に守られていたものの、最終盤の圧力に屈し、失点に繋がるミスを記録してしまいました 。

    新井選手のシュートが凄すぎたのではないかと思いますが、、(筆者の意見)

7. 中盤の掃除屋:中野就斗

目立たないが勝利に不可欠だったのが、デュエルマスターの中野選手です

  • スプリント数: チームトップの23回 。
  • 地上戦デュエル: 11回を数え、ガンバ大阪のカウンターの芽を摘み続けました 。 彼の運動量が、広島の陣形を高い位置で維持させました 。

8. 走り勝ったフィニッシャー:中村草太

試合を決定づけた中村選手は、チーム最長の走行距離を記録しました

  • 走行距離: 10.570km 。
  • 決定力: 68分に追加点を奪取 。 絶え間ないアップダウンが、68分の追加点という最高の形で結実しました 。

9. ガ大阪の防波堤:三浦弦太

敗れたガンバ大阪の中で、三浦選手は孤軍奮闘していました 。

  • クリア数: 一人で「18回」という驚異的な数値を叩き出しました 。
  • 守備アクション: 19回を記録 。 圧倒的な守備負荷を一人で背負い続けていました 。

10. 最後の防壁:中谷進之介

三浦選手と共に中央を固めたのが、もう一人のCB中谷選手です 。

  • クリア数: 11回 。
  • シュートブロック: 2回 。 広島による15本のペナルティエリア内侵入に対し、最後の防壁として機能し続けました 。

11. 孤高のエンジン:美藤倫

ガンバ大阪で唯一、広島に対抗する運動量を見せたのが美藤選手でした 。

  • 走行距離: 両チームトップの10.868km 。
  • パス成功率: 88%を記録 。 防戦一方の中でも、正確なパスで陣形を回復させようと孤軍奮闘していました 。

12. 戦術的結論:構造的な「必然の決壊」

この試合の勝敗は、地上・空中の両面における「物理的支配」で決まりました

  • デュエル支配: 広島が61%の勝率でガンバ大阪の反撃の糸口を断ちました 。
  • クリアのループ: 自陣でのクリアを強いられ続ける構造が、ガンバ大阪の体力を削りました 。 2-0という結果は偶然ではなく、この物理的な過負荷が生んだ「必然」でした 。

    ガンバ特にACL2のアウェイでのゲームから中二日でのゲームというのも関係しているでしょう。アジアのトップに行けば、このような問題とも向き合いながら成長していかなければならないんですね。

13. MOTM:新井直人が示した「戦術そのもの」

文句なしの最優秀選手は新井直人選手です 。
ボールタッチ数: 両チーム最多の116回 。クロス数: 単独で20本を配給 。 自ら決勝点を奪うだけでなく、広島の攻撃の全ルートを彼が設計していました 。
彼こそが広島の戦術そのものでした 。

最後に

ご拝読ありがとうございました。
あのゴールこそ新井選手そのものですね。広島はACLEの敗戦から立ち上がる姿を見せました。気持ちが強すぎる!!
ガンバ大阪はACL2のアウェイゲームから中二日でゲームという過密日程ですが、この過密日程も強いチームの象徴ですね。

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